エアコンを高く売る7つのコツ|買取相場と売却前の注意点をプロが解説
「不要になったエアコン、どうせなら少しでも高く売りたい」とお考えではありませんか?エアコンの買取価格は、年式や状態だけでなく、売る前のちょっとした準備やタイミングで大きく変わることがあります。
しかし、いざ売るとなると「何から手をつければいいの?」「掃除はどこまで必要?」「取り外しはどうすればいい?」など、分からないことも多いはずです。
そこでこの記事では、エアコンを少しでも高く、そしてスムーズに売却するための具体的なコツを、専門的な視点から詳しく解説します。
この記事を読めば、査定前にやるべきことから、売却時の注意点までが明確になります。ご自宅で眠っているエアコンの価値を最大限に引き出すために、ぜひ参考にしてみてください。
1.高く売れるエアコンの3大条件
まず、どのようなエアコンが高価買取の対象になるのか、基本的な条件を確認しましょう。お持ちのエアコンが当てはまるかチェックしてみてください。
1-1.製造年式が新しい(5年以内が目安)
エアコンの価値を左右する最大のポイントは「製造年式」です。一般的に、製造から5年以内のモデルが高価買取の目安となります。技術の進歩が早く、新しいモデルほど省エネ性能や機能が向上するため、年式が新しいほど価値が高くなります。
1-2.人気のある国内主要メーカー製
信頼性や性能の高さから、国内の主要メーカー品は中古市場でも根強い人気があります。特に以下のメーカーは高値がつきやすい傾向にあります。
- ダイキン:パワフルな冷暖房性能と独自の加湿・除湿機能が人気。
- パナソニック:独自のイオン技術「ナノイーX」による空気清浄機能や、自動お掃除機能が高評価。
- 日立:内部を清潔に保つ「凍結洗浄」が充実した「白くまくん」シリーズが有名。
- 三菱電機:高精度のセンサー「ムーブアイ」で快適性と省エネを両立する「霧ヶ峰」シリーズ。
- その他:富士通ゼネラル、東芝、シャープなども、モデルや状態によって高価買取が期待できます。
1-3.対応畳数が大きい(リビング用など)
6畳用の寝室モデルよりも、14畳用以上のリビング向けハイパワーモデルのほうが高く売れる傾向にあります。需要が高く、元々の販売価格も高いためです。
2.エアコンを最高値で売るための7つのコツ
お持ちのエアコンの価値を最大限に引き出す、査定前の7つの準備とポイントをご紹介します。
【コツ1】できる範囲で綺麗に掃除する
査定時の見た目は非常に重要です。フィルターのホコリを掃除機で吸い取り、本体やリモコンの拭き掃除をしておきましょう。特に、喫煙環境やペットのいるご家庭のエアコンは、臭いやヤニ汚れが査定額に影響しやすいため、念入りな清掃が効果的です。
【コツ2】付属品をすべて揃える
リモコンは必須です。これが無いと大幅な減額、または買取不可になることも。取扱説明書や保証書などもあれば、すべて揃えておきましょう。
【コツ3】正常に動作するか確認する
査定前に、冷房・暖房が正常に機能するか、異音や異臭はないか、リモコンの反応は問題ないかなどを確認しておきましょう。不具合がある場合は、正直に査定士に伝えることが後のトラブルを防ぎます。
【コツ4】エアコンの需要期(5月~7月)を狙う
エアコンが最も必要とされるのは、夏本番前の5月~7月です。買取業者も在庫を確保するため、この時期は買取価格が上昇する傾向にあります。可能であれば、このタイミングで売るのが最もお得です。
【コツ5】思い立ったら1年でも早く売る
需要期を待つのも手ですが、エアコンの価値は1年経つごとに着実に下がっていきます。「もう使わない」と決めたなら、できるだけ早く査定に出すのが高価買取の基本です。
【コツ6】取り外しは絶対にプロに任せる
ご自身で取り外すのは大変危険です。専門知識がないまま作業すると、本体の破損や冷媒ガスの放出、感電などの事故につながる恐れがあります。買取業者が取り外しから対応してくれる場合に依頼するのが最も安全で確実です。
【コツ7】複数の業者に見積もりを依頼する
買取価格は業者によって差があります。1社だけの査定で決めず、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討することが、最高値で売るための重要なポイントです。
3.エアコンを買取に出す主な方法と流れ
エアコンの買取は、業者が自宅まで査定と取り外しに来てくれる「出張買取」が一般的です。
- 問い合わせ:電話やウェブサイトのフォームから買取業者に連絡し、エアコンのメーカー、型番、製造年式を伝えます。
- 査定日時の調整:訪問査定の日時を決めます。
- 訪問査定:スタッフが自宅に来て、エアコン本体の状態や動作、設置状況を確認し、正式な査定額を提示します。
- 契約・取り外し:査定額に納得すれば契約成立です。専門スタッフがその場で安全に取り外し作業を行い、エアコンを搬出します。
- 支払い:作業完了後、その場で現金にて買取金額が支払われるのが一般的です。
4.エアコンを売る際の注意点
年式が古すぎる、または故障しているなどの理由で値段がつかなかった場合、注意が必要です。
エアコンは自治体の粗大ゴミとして捨てることはできません。エアコンは「家電リサイクル法」の対象品目のため、法律で定められた正しい方法でリサイクル処分する必要があります。不法投棄とみなされると罰則の対象となるため、絶対におやめください。値段がつかなかった場合は、不用品回収業者などに依頼し、リサイクル料金と収集運搬料金を支払って適切に処分してもらいましょう。
5.エアコンの買取に関するQ&A
Q.室外機がボロボロなのですが、買い取ってもらえますか?
A.エアコンは室内機と室外機がセットで一つの製品です。室外機の汚れやサビ、フィン(薄い金属板)の変形がひどい場合は、減額の対象となることがあります。まずは一度、専門業者に現状のまま見てもらうのが良いでしょう。
Q. 不具合があるエアコンでも売れますか?
A. 申し訳ございませんが、正常に動作しないエアコンの買取は原則として難しいです。ただし、年式が非常に新しい場合など、モデルによっては部品としての価値で買取できるケースも稀にありますので、諦める前に一度相談してみることをお勧めします。
Q. 賃貸物件のエアコンは売ってもいいですか?
A. もともと設置されていた「残置物」である可能性が高いです。これらは大家さんや管理会社の所有物ですので、勝手に売却すると大きなトラブルになります。必ず事前に所有権を確認してください。
Q. 取り外し料金はかかりますか?
A. 業者によって異なります。買取価格に標準的な取り外し工事費が含まれている場合もあれば、別途請求される場合もあります。査定時に「取り外し工事費は込みの価格ですか?」と明確に確認することが重要です。
まとめ
エアコンを高く売るには、「使わないと思ったら、できるだけ綺麗な状態で、1年でも早く売る」のが基本です。そして、最も重要なのが、取り外しから買取までを安全・確実に行ってくれる信頼できる専門業者を選ぶこと。
この記事で紹介したコツを参考に、複数の業者を比較検討し、ぜひご満足のいく価格での売却を実現してください。