ゴミ屋敷をなんとかしたい! 片付け方のコツや業者の活用法をご紹介
家がゴミ屋敷になってしまうのは、心理状態や病気が関連しているとされています。ゴミ屋敷の片付けは大変な労力を費やす作業ですが、一念発起して片付けをし、健康的な生活を取り戻すことが大切です。ゴミ屋敷をなんとかしたいと思っている方は、片付け方や手順を覚えておきましょう。本記事では、ゴミ屋敷の片付けについてご紹介します。
- ゴミ屋敷になってしまう原因とは?
- ゴミ屋敷を放置するとどうなるのか?
- ゴミ屋敷を片付ける前に準備をしよう
- ゴミ屋敷を片付ける手順を覚えておこう
- ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する方法
- 再びゴミ屋敷にならないように注意すること
- ゴミ屋敷の片付けでよくある質問
この記事を読むことで、ゴミ屋敷の片付けについてよく分かります。 効率のいい片付け方を身につけるとともに、ゴミ屋敷に戻らない予防策も覚えることができるでしょう。ゴミ屋敷で悩んでいる方は必見です。
1.ゴミ屋敷になってしまう原因とは?
近年は、ゴミ屋敷が社会問題となっています。どのようなことが原因でゴミ屋敷となってしまうのでしょうか?
1-1.寂しさなどの心理が影響している
少子高齢化となり、独居の高齢者が増えています。寂しさなどを紛らわすためにものを抱え込んでしまい、いつの間にかゴミ屋敷になってしまったというケースもあるでしょう。ものを集めているうちに、必要なものか不要なものかの区別がつかなくなってしまい、片付けるきっかけを失うことも関連しています。
1-2.ゴミの分別が複雑で出すタイミングを逃してしまう
リサイクルなどが推進されているため、どの自治体でもゴミの分別ルールが複雑になっており、ゴミの出し方が分からないという人が増えています。そのため、ゴミ出しのタイミングを逃してしまい、ため込んだままゴミ屋敷になってしまうケースもあるのです。
1-3.多忙でゴミ出しができない
仕事に追われて忙しく、適切な時間帯にゴミ出しができない人も、ゴミ屋敷になるリスクが高いものです。多忙な人はコンビニ弁当などで食事を済ますケースが多く、プラスチック製容器などがたまっていきます。ゴミを出さないまま過ごしているうちに、片付ける意欲も失われてしまうものです。
1-4.片付けに苦手意識がある人も注意が必要
片付けに苦手意識がある場合、整理整頓やゴミの処理などを後回しにしてしまう傾向があります。片付けが面倒と感じる方こそ、こまめに掃除や片付けを実践し、大掛かりな作業が必要ない状態にすることが大切です。
1-5.もったいないという気持ちが働いてしまう人
ものを捨てることに抵抗がある・もったいないという気持ちが働いてしまう人は、不要なものまで抱え込んでしまう傾向があります。経済的に困難な状況を過ごしてきた人ほど、ものに対する執着心が芽生えることがあるため、自分にとって本当に必要なものだけを見直す時間を設けるようにしましょう。
1-6.ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの病気も関連している
ADHDなどの病気は、集中力が持続しにくく、片付けができないなどの症状があります。しかし、自力での片付けは難しくても、周囲の手助けがあればゴミ屋敷にならずに済むケースがほとんどです。
2.ゴミ屋敷を放置するとどうなるのか?
ゴミ屋敷を放置することは、家主・近隣住民のどちらにも悪影響を及ぼします。放置した場合のリスクや危険性を覚えておきましょう。
2-1.害虫や害獣の発生
ゴミ屋敷には、ゴキブリ・ダニ・ウジなどの害虫・ネズミなどの害獣が大量発生しやすく、近隣の住宅にまで侵入するケースが目立ちます。完全に駆除するまでには、時間も費用もかかるため、ゴミ屋敷になる前に対処することが大切なのです。
2-2.悪臭が近隣にまで及んでしまう
ゴミ屋敷から漂う悪臭の影響で、近隣の家が窓を開けることができなくなり、クレームやトラブルになるケースも目立ちます。生ゴミの臭いが服や体に染みつき、自己管理ができない人という認識を持たれてしまい、社会的信頼も失われる可能性が高いでしょう。
2-3.ゴミがあふれて通行の妨げとなる
ゴミ屋敷の多くは、家の外までゴミがあふれた状態になっています。ゴミが公道にはみ出した状態では、通行人や自転車などの妨げになり、事故も起こり得るでしょう。迷惑行為をしているという自覚を持ち、きちんと片付けを実践することが大切です。
2-4.火災や放火などのリスクも高まる
ゴミの中には燃えやすいものもあり、たまったゴミから有毒ガスなどが発生し、火災が起こるリスクが高まります。また、ゴミ屋敷は放火などの犯罪対象になりやすいため、周辺の民家を巻き込んだ大火災になる恐れもあるでしょう。近隣住民は不安な気持ちで過ごしていることも考えなければなりません。
3.ゴミ屋敷を片付ける前に準備をしよう
ゴミ屋敷の片付け前に、準備をきちんとしておけば、作業で戸惑うことがありません。
3-1.必要なものをメモに書き出す
膨大な荷物やゴミの中から、1つずつ仕分けをするのはとても大変な作業です。あらかじめ必要なものをメモに書き出しておけば、仕分け作業もスムーズに進みます。
3-2.片付ける順番を決める
ゴミ屋敷の片付けは、普段自分が過ごしている部屋から始めるケースが多いのですが、なるべく玄関などの入り口付近から始めるのがポイントです。入り口から徐々に奥へ進んで作業を進めることで、ゴミの運び出しや換気もスムーズに行うことができます。
3-3.片付けの日程を組む
片付けの日程は、大まかでも構いません。完璧にしようと思うほど、挫折してしまう人が多いものです。1週間かけて家を片付けるなど、大体の目安を設けてダラダラ進めないようにしましょう。
3-4.ゴミ袋やダンボールを準備する
ゴミの仕分けや処分がスムーズにできるように、ゴミ袋とダンボールを準備しておきましょう。軍手やマスクも用意し、ホコリなどを吸い込まないように注意して作業を始めてください。
4.ゴミ屋敷を片付ける手順を覚えておこう
ゴミ屋敷の片付けは、手が届く範囲から少しずつ進めるのがポイントです。
4-1.半径1メーターを最初に片付ける
最初から広範囲を片付けようと意気込まず、自分のいる場所から半径1メーターの範囲を片付けることから始めましょう。狭い範囲でも片付けができれば、達成感を抱くことができ、次への意欲が生まれます。
4-2.床に置いてあるものを優先して片付ける
床に置いてあるものを優先して片付けることで移動しやすくなり、部屋が広く感じます。まずは床にある不用品をどんどん処分することだけに集中してください。
4-3.1箇所ずつ終えていくのがポイント
ものを別の部屋に移動しただけでは、ゴミ屋敷の片付けは終えることができません。1箇所終えるまで次の部屋を片付けないようにしましょう。
4-4.小物より大きなものを優先して片付ける
小物の分別や処分は、想像以上に時間がかかる作業です。家具・家電・布団・服など、大きなものを優先して片付けるだけでも、部屋をすっきりとした状態にすることができます。
4-5.棚は最後に開けて片付ける
ゴミが散乱した状態で棚を開けるのは危険です。余計に作業が複雑化してしまい、収拾がつかなくなってしまいます。室内が片付いてから、棚の中のものを取り出し処分や整理整頓をするようにしましょう。
5.ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する方法
自力での片付けが難しい場合や、高齢で肉体的負担が大きい場合などは、業者に依頼して片付けをしてもらう方法があります。業者に依頼するメリットや業者選びのポイントなどを覚えておきましょう。
5-1.短時間でゴミ屋敷の片付けを終えることができる
業者では、人員を確保して作業を進めるため、短時間でゴミ屋敷の片付けを終えることができます。生活環境をなるべく早く改善したいと考えている方や、片付けに時間をかけたくない方におすすめです。
5-2.不用品の処分や買取も請け負ってくれる
ゴミ屋敷の片付けで最も面倒な作業は、不用品の処分です。膨大なゴミを1つずつ仕分けし、自分で処分するのはとても負担が大きい作業でしょう。また、自治体回収では1回で大量のゴミを出すことができません。業者なら不用品の処分まで行ってくれるのに加え、価値があるものは買取対象となります。買取可能と判断された場合は、片付け費用から買取価格を差し引いてもらえるのがメリットです。
5-3.ゴミ屋敷の片付け経験が豊富な業者を選ぶこと
ゴミ屋敷の片付けは、膨大な量のゴミから必要品を探す作業を伴います。必要品を見逃して処分することがないよう、熟練した技術を持つ業者に依頼することが大切です。そのためには、ゴミ屋敷の片付け実績が豊富な業者を選び、安心して片付けを依頼できるようにしておきましょう。
5-4.買取にも対応している業者なら片付け費用を軽減できる
不用品を買取してくれる業者なら、片付け費用から買取金額を相殺してもらえ、費用負担を軽減することができます。ゴミ屋敷の片付けには多額の費用がかかることが予想されるため、買取で少しでもコストダウンできるようにしましょう。あらかじめ、買取を行う業者を選択肢に入れて探してみてください。
6.再びゴミ屋敷にならないように注意すること
ゴミ屋敷の片付けを終えたら、環境を維持するように心がけましょう。再びゴミ屋敷にならないようにするコツをご紹介します。
6-1.ものの定位置を決めて収納する
既存の収納をうまく活用し、ものの定位置を決めましょう。使ったら戻すという簡単な作業を日常生活に組み込むだけで、部屋が散らかるのを防ぐことができます。床にものを置く癖がある人は注意が必要です。床にものがあると、動線を遮ってしまい、部屋も汚らしい印象になってしまいます。毎日5分でも構いません。片付けをする習慣を持つようにしましょう。
6-2.ものを増やさない・衝動買いは止める
ゴミ屋敷に戻らないためには、ものを最小限にとどめることが最も重要なポイントです。無駄なものを増やさない・衝動買いを止めるなど、本当に必要なものだけで生活する努力をしましょう。買い物をするときは、いったん帰宅して自分にとって必要なものか熟慮するようにしてください。
6-3.周囲の人や友人と交流を持つようにする
ゴミ屋敷になってしまうのは、周囲からの孤立や孤独感を抱くことも原因です。特に高齢者は認知症などに周囲が気づかず、自力で対処することができないまま、ゴミ屋敷になってしまうケースもあります。なるべく周囲の人や友人などと交流を持ち、異変にいち早く気づいてもらえるようにしておきましょう。また、若い方でも人との交流があることで、自宅に友人を呼ぶ機会も増えます。人の目があると感じるだけで、部屋をきれいにしようという気持ちが生まれるものです。
7.ゴミ屋敷の片付けでよくある質問
ゴミ屋敷の片付けに関する疑問を集めました。参考にしてください。
Q.害虫駆除はどのタイミングで行うべきか?
A.害虫駆除は、ゴミ屋敷の片付けを始める前に行いましょう。不用品を動かすたびに害虫が出てきては、作業の手を止めなければならなくなります。片付けをする前日にくん煙剤などを使い、室内の害虫を退治してください。
Q.ゴミ屋敷の片付け方で行き詰まった場合はどうすべきか?
A.きれいになった部屋で快適に過ごすことを想像してみましょう。ゴミ屋敷を片付けたブログをインターネットにアップしている方もいます。実際に片付けた人の経験談は、片付け方の参考にもなるでしょう。その後どう過ごしているかも確認することができます。
Q.不用品の処分で迷ってしまう場合の対処法とは?
A.今必要なもの以外は、思いきって処分しましょう。いつか使うと残しても、使わない可能性が高いものです。ものへの執着心をなくし、ものを減らす努力をしましょう。
Q.ゴミ屋敷を片付けた後は、特殊な清掃が必要なのか?
A.生ゴミから出た液体などが床や壁面にこびりつき、悪臭を放つことがあります。強力な洗剤でしっかり掃除をすることが大切です。簡単な掃除で終えた場合、臭いで害虫が寄ってくる可能性があります。汚れや臭いがひどい場合は、業者にハウスクリーニングを依頼する方法もおすすめです。
Q.ゴミ屋敷の片付けを依頼する際は、どのような業者を避けたほうがいいのか?
A.きちんと見積もりを出さない業者は、作業後に追加料金などを請求してくる場合があるので注意してください。事前に現地調査を行い、細かな見積もりを出してくれる業者に依頼しましょう。中には、不用品を回収後、ゴミの不法投棄をする悪徳業者もいます。クチコミなどもしっかりチェックし、信頼できる業者かどうかを見極めることも大切です。
まとめ
ゴミ屋敷は、心理状態が不安定な人や多忙な人に起こりやすい問題です。ADHDなどの病気を患っている人も、一人で片付けを進めるのが難しく、いつの間にかゴミ屋敷になっているというケースもあります。ゴミ屋敷の片付けは一気に終えようとせず、まず狭い範囲から始めることがポイントです。小さな達成感を抱くことができれば、次への意欲が湧いてきます。ゴミの量が多すぎる・不用品の処分が面倒という場合は、業者に依頼する方法もおすすめです。不用品の買取なども行う業者なら、片付け費用から買取金額を差し引いてくれるため、コストダウンにつなげることができるでしょう。